前前日、JFAのサイトでは前売り券完売、さらに入場制限の表示がありました。
日本のクライミングコンペで有料チケットが前売り完売。
これはもしかすると…
嫌な予感がした僕は仲間に出発時間の繰り上げを伝えて、am5:00出発。
会場に付いてみると、既に当日券を買い求める列ができています。
30番くらいの位置に並ぶこと1時間。
ここでようやく「当日券は100枚」のコール。
我々はほっと一息ですが、既に整理券をもらえない人が出て、これから更なる混乱が起きることは想像に難くありません。
案の定、入場してから「チケットあまってませんか?」という電話がかかってきたりして、多くの方が涙を飲まれたようです。
中には大阪から来て当日券を買いそびれた方もいたらしく、さすがにかける言葉もありませんね。
うーん…なんとかならなかったんでしょうか?
さて、競技。
会場に入って驚いたのは、まず素晴らしいウォールが用意されていたことです。
幅8mのルーフが10m以上張り出して、見応え満点。
「加須、やるじゃんけ!」
日本人選手は前日の予選で健闘して全員が駒を進めています。
セミファイナルの難度がファイナル並みかそれ以上のハードな設定の場合も傾向としてあるようなので、見逃す訳には行きません。
まさに目が釘付け。
女子ルートは中間部の水平ルーフに張り出したバルジに、ぽつんと垂れ下がったリングホールドにダウンする箇所があったのですが、選手の個性が出た見所でした。
フックを残して振られを抑えた啓代ちゃん、そのまま降られに耐えた榊原さん。
田中亜紀さんはリングへのマッチを計算して、ピンチっぽくホールドしたのが逆にあだになったようでした。残念!
ちなみに、アンジェラはここを両腕で引きつけてからのフック解除→キャンパで、最もスピーディにこなしました。
ロックオフとボディテンションの筋力が高く、それをこうしたポイントで上手く使っている印象的なシーンでした。
ダウンムーブ後のレストでは、こんなムーブをする選手も。
左:パチ 右:マヤ・ヴィドマー 美貌に目がいってしまう。
ラスト4ムーブは正対真っ向勝負という感じで、余力の無い選手は次々にここで落ちましたが、由佳ちゃんは力強く終了点タッチまで。アンジェラはここでも設定ムーブかと思われる手順をみせて楽々と完登。
しかも、完登後のしぐさというか、表情が何ともいえないカワイイオーラを発していました。
スゴい選手です。
次は男子。
その2へつづく